涙活Q&A
一般的にストレスを精神由来のものと捉え、心的にダメージを負うことに関して往々にしてメンタル的な要素を指すことが多いですが、実はストレスとはそれだけでなくその他に3種類のストレッサー(物理的ストレッサー、化学的ストレッサー、身体生物的ストレッサー)があり、そういったものの日々の積み重ねがメンタルストレスを感じやすくしている要因となりうるので、それらの緩和・解消法を自身の体験や学習を元にブログ等でお伝えしています。
今後各ストレッサーの専門家をゲストとした講義活動も展開していく予定で、ゆくゆくは薬に頼らない不定愁訴緩和法のポータルサイト、発信源になる様皆様と一緒につくりあげたいと思っております。
自身の講義活動としては、日々のストレスを溜め込まずに定期的に解消する習慣の重要性を主眼に置き、1ヵ月に2、3回能動的に涙を流すことにより心のデトックスを図る活動『涙活』というものを展開しております。
1週間から10日に1度能動的に涙を流すことにより心のデトックスを図る活動です。東邦大学医学部名誉教授で脳生理学者の有田秀穂先生の監修のもと作られた感涙療法士という資格のもと学校や企業等で講義を行っている療法士もおります。私が初めてこの活動の存在を知ったのは10年程前となりますが、当時は正直疑念しかなく、参加をしても素直に泣ける状態ではありませんでした。ただ二度目の参加で猫の生死にまつわる動画を見たときに、数十年猫と共に暮らしてきた自分の経験と重なりじわりと目頭が熱くなったのを今でも覚えています。その時は肩の力がすーっと抜けて楽になりました。
泣くことによっておでこの部分『前頭前野』の血流が良くなり、それと同時に自律神経のうち、休息を司る副交感神経に強制的にスイッチします。泣きはらした時に顔に力が入りづらくなる経験をした方もいると思いますが、副交感神経の『弛緩モード』になっているからです。緊張から解放された証ですね。
ストレス解消効果のほかに、前述の前頭前野を刺激することで共感力アップにつながります。このような観点から学校教育でも涙活が活用されており、『なみだ作文』と言う形で生徒間で作文を交互に発表し共感力を高めるとともに、作文の表現力もアップ、教育の現場での効果の高さも好評です。 また泣くことで副交感神経に切り替わるので同時に胃腸の働きも活性化され免疫力の向上も見込めます。
ただ単に涙を流せばストレスが解消されるのでなく、感動して(共感して)涙を流すことが必要です。それには何が自分の感動ポイントになるのかの『泣きのツボ』を探してもらう必要があります。涙活では恋愛、仕事、ペット、家族、スポーツ等様々なジャンルの動画を流し皆様の泣きのツボ探しのお手伝いをしています。 泣くのに集中できる環境づくり(部屋を暗くする、アロマを焚く等)も重要です。
前述のような効能をもとに企業や学校、一般のご家庭でも涙活は行われております。 学校での涙活で共感力向上が見られた結果、クラス内の雰囲気がより良好になったとの感想もあり、またその保護者や教職員の方のストレスケアや自身の感情の見直しにも一役買っております。また医療・福祉施設でも同様に職員の方のストレス解消や共感力向上によるチームワーク改善に、変わったところではお互いに涙を流す機会を通して共感力を高め、住民通しがつながりを得やすく出来る様、地域活性を目指し若年層と高年層で共感しあう場としても涙活は活用されています。
最近ストレスが溜まりがち 、上手くストレス発散ができない 、このところ心の動きがなく人生平坦に感じる 、共感力を上げたい方、免疫力をつけたい方におススメです。
私が生まれた昭和40年〜50年代の同世代の方の多く、特に男性には『人前で泣くのは恥ずかしいこと』という概念が根付いています。なので私自身に照らし合わせて言えば、人前で泣く事の抵抗があり、涙活で泣きに会場に来たのに泣いてもいいものかどうか周囲の状況を伺っている自分に気づきました。でも涙活では声を出して大泣きするわけではなく涙を1粒2粒流すだけなので、そのうち人前で涙を流すのにも慣れていきました。
参加されている方の泣き言(お悩み)を書いていただき、私からそのことに対するアドバイスをさせていただく『泣き言セラピー』や各々が泣けた動画の感想をシェアし合い共感力を深める『涙友タイム』を設けています。また毎回ではないですが、講義終了後に懇親会もしております。